CASES
潤滑油の油固化法による異物分析
潤滑油は機械の摩擦を低減し、摩耗を防ぐうえで非常に重要です。しかし、金属粉などの異物混入や酸化によって劣化すると、機械の性能低下や故障のリスクが高まります。
波長分散型蛍光X線分析(XRF-WDX)による簡易定量分析は、潤滑油中の無機異物の組成や量を迅速に特定することが可能です。
分析概要
潤滑油に油固化材を添加し、加温により溶解させました。その後、均一に混合して固化させた試料について、FP法(ファンダメンタルパラメータ法)※による分析を行いました。
※FP法:標準物質を用いず、X 線測定強度から元素の含有量を理論強度計算により求める手法
Fig.1 潤滑油(左:未使用品、右:使用品)
Fig.2 固化させた潤滑油
分析結果
未使用品と使用品を比較すると、使用品ではCr,Fe,Ni 等の金属粉が混入していることが分かりました。

Fig.3 定性分析チャート
Q&A
すべての潤滑油が対象ですか?
ガソリンや灯油など、揮発性の高い試料、廃油等の水分を多く含む試料は、対象外です。別の分析方法のご提案は可能ですので、ご相談ください。
分析依頼の際に必要な情報はありますか?
潤滑油の主成分の情報が必要です。SDSも合わせてご提示ください。
分析依頼をしてから、どれぐらいで分析結果が届きますか?
試料受領後、翌日起算10営業日程度でメール速報が可能です。お急ぎの場合は、可能な限りご要望にお応えします。別途、特急料金をいただく場合もございます。