CASES
付着油の分析
工業部品においては、洗浄を十分に行い、部品納入先の要求する品質を保つ必要があります。洗浄後の部品のような被洗浄物表面状態を「清浄度 (cleanliness)」と言いますが、その清浄度の要求の中にも、付着油の仕様があり、付着油の評価を行う必要があります。
また、付着油について、部品の品質が顧客要求を満たせなかった場合、どこの工程が原因で満たせていないのか、もしくは、洗浄後の納入までの間なのか、納入後なのか、原因を追究する必要があります。
外観写真・分析概要
Fig.1 油の付着したサンプル
Table 1 付着油の定量分析方法
|
①ガスクロマトグラフ質量 |
②フーリエ変換赤外分光 |
③重量法 | |
| 標準物質 | 必要(ご提供) | OCB混合標準物質 | 不要 |
| 対象物質 |
有機溶媒溶解成分 |
四塩化炭素溶解成分 | ヘキサン溶解成分 |
| 混合物中分離※ | 可能 | 不可能 | 不可能 |
| 定量下限 |
10 μg〜1 mg |
25 μg〜0.2 m |
1 mg |
※混合物中分離が可能であることより
GC-MSでは付着油を定性分析することで比較することが可能
FT-IRにおいても特徴的なスペクトルが得られれば付着油を定性分析により比較可能
分析結果
付着油及び標準試料をそれぞれ溶媒に溶解し、比較測定することで、付着油の定量分析が行えました。
Fig.2 GC-MSによる標準物質のクロマトグラム
Fig.3 FT-IRによる標準物質の吸収スペクトル
付着油及び付着が疑われる比較油をそれぞれ溶媒に溶解し、GC-MSによる定性分析を行うことで、付着油とエンジンオイルは、類似のクロマトグラムパターンを持つことがわかり、付着油は、エンジンオイル由来であることが推定できました。
Fig.4 GC-MSによる各種油のクロマトグラム
用途例
- 部品の清浄度評価
- 部品・製品の付着油分析
- 洗浄液の油分量測定
- 洗浄液洗浄液の混入油分分析の混入油分分析
関係規格
- JIS K 0102:工場排水試験方法 Testing methods for industrial wastewater
- 油汚染対策ガイドライン
よくある質問
どのように依頼をすればよいですか?
まずは、問い合わせフォームよりお問合せください。
下記の内容を出来る限りご記入いただき、分析の可否等を折り返しご連絡いたします。
・分析目的
・評価内容
・希望納期
・試料情報:形状、サイズ、材質、構造、
数量、取扱注意点、予備試料の支給の有無など
・分析方法 (条件):前処理、分析箇所、分析範囲など
納期はどれくらいですか?
基本的に、試料受領後、10営業日程度でメール速報差し上げます。
試料はどのように渡したらよいですか?
付着した油は、付着したものごとお渡しいただくか、清潔なグラスウール等で拭き取る等してください。
測定装置により、可・不可が異なるため、拭き取りの場合は、まずはご相談ください。
液体試料 (比較対象試料)は、汚染のおそれのない容器に入れてください。
液が漏れないようしっかり蓋を閉めてください。