COLUMN
お役立ち情報
2025.09.18
フーリエ変換赤外分光光度法の原理
原理
化合物は、その構造によって特定の赤外線領域の光エネルギーを吸収します。どの波長域の光エネルギーを吸収したかを知ることにより、化合物を構成する元素の種類と結合状態を知ることができます。測定試料に赤外線を照射すると、分子の構造に応じた特有のスペクトルが得られ、既知物質のスペクトルとの比較をすることで、主に有機化合物の同定が行えます。

FT-IRでよく用いる測定方法

- 顕微透過法測定試料:試料に赤外光を当て、透過した量 (吸収されなかった量)を測定
- 顕微反射法測定試料:試料に赤外光を当て、反射した量 (吸収されなかった量)を測定
- ATR (全反射)法測定試料:試料をプリズムに密着させて赤外光を当て、反射した量 (吸収されなかった量)を測定

測定事例
ミネラルウォーターの入ったペットボトル容器の成分分析を実施しました。

➡容器はポリエチレンテレフタレート(PET)であるとこが確認できました。
その他の事例 (サイト内リンク)
電子部品・自動車製造工程のほこり成分分析
電子基板に付着した異物の分析
金属部品に付着した指紋の油分測定
塗料片の混入工程の推定
樹脂・ゴムの劣化分析
触媒担体材料評価
繊維カスの組成分析
用途例
- ゴムや樹脂の主成分定性分析
- 製品に付着又は混入した異物の定性分析
- 熱処理による有機化合物の構造変化の確認
- 付着油の定量分析(下限:抽出溶媒中にて1 mg/L程度、OCB標準使用)
- マイクロプラスチックの同定
よくあるご質問
長所と短所を簡単に教えてください。
長所:データベースが多いので定性分析を効果的かつ短時間で測定が可能です。
また、固体・粉体・液体・気体など、様々な形状が可能です。
短所:赤外線は多くの構造情報を含み複雑なので、混合物はピークの重なりも増加し
分析が困難になります。そのため前処理による分離などの工夫が必要となります。
どれぐらいの大きさから測定できますか
およそ50μmから測定可能です。試料の状態にもよりますが、目に見えるものであれば測定可能です。
現場で異物 (固体、液体)をどのように採取すればよいですか。
固体であれば、スライドガラスに挟んで採取してください。
液体であれば、カミソリなどで採取し、アルミホイルに包んで採取してください。
粘着テープや布巾などで採取すると測定が困難になります。
採取の際に迷ったらお気軽にご相談ください。