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ボイラー水管の堆積物分析

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はじめに

ボイラー水管など堆積物により配管内が閉塞することがあります。堆積物を観察・分析することで堆積物ができるメカニズムを推測することが可能です。

外観写真・分析概要

Φ750 mmの配管垂直カットサンプルの詰まり物について、断面観察・元素分析・化合物形態分析します。

分析結果

Fig.1 配管垂直カットサンプルFig.1 配管垂直カットサンプル

  • 堆積物が年輪のように堆積
  • 配管上方の堆積物はベージュ
  • 配管下方の堆積物は黒
  • 色により堆積物組成に特徴有

Table 1 蛍光X線による元素分析結果(例)

  Na2O MgO Al2O3 SiO2 P2O5 SO3 Cl K2O CaO
ベージュスケール① 50.4 0.0391 28.1 0.149 10.6 3.51 6.34 0.0968
ベージュスケール② 27.5 22.8 0.249 8.18 12.0 27.05 0.109
黒スケール① 14.0 0.295 2.56 20.4 0.132 1.30 1.59 2.88 3.86
黒スケール② 3.90 0.337 0.781 8.24 0.106 2.85 0.358 0.782 0.478
  TiO2 Cr2O3 MnO Fe2O3 NiO CuO ZnO Br SrO
ベージュスケール① 0.605 0.024 0.0499 0.0221
ベージュスケール② 1.69 0.046 0.171 0.0292 0.139
黒スケール① 0.148 0.130 0.690 47.4 1.13 3.15 0.289 0.0193 0.0204
黒スケール② 0.040 0.109 0.372 28.8 0.818 51.6 0.393

Table 2 X線回折による化合物形態分析結果(例)

  推定される化合物
ベージュスケール①

ケイ酸ナトリウム・6水和物(Na2SiO3・6H2O)、
炭酸ナトリウム・1水和物(Na2CO3・H2O)

ベージュスケール②

炭酸ナトリウム・1水和物(Na2CO3・H2O)、ケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)、 塩化カリウム(KCl)、 ケイ酸カリウム(K4SiO4)、
塩化ナトリウム(NaCl)

黒スケール① 炭酸ナトリウム・1水和物(Na2CO3・H2O)、 四酸化三鉄(Fe3O4)、
塩化ナトリウム(NaCl)、 三酸化二鉄(Fe2O3)
黒スケール②

四酸化二鉄銅(CuFe2O4)、三酸化二鉄(Fe2O3)、 銅(Cu)、
四酸化三鉄(Fe3O4)

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Q&A

SQX(Scan Quant X)分析は定性分析で検出された成分について、標準試料を用いずに半定量値を算出するFP(ファンダメンタルパラメター)法を用いた分析プログラムです。

固体に対応可能です。多少のガス・水分は問題ありませんが、液体試料は対応不可です。

1 g以上必要ですが、それ以下でも対応可能な場合がありますのでご相談ください。

試料により可能な場合がありますのでご相談ください。

元素によりますが、0.01 %から0.1 %程度が定量下限となります。

RhをX線の発生源に用いていますのでRhは測定できません。また、Rhに近い元素も測定できない元素があります。
詳細は、X-0006 波長分散型蛍光X線分析法の原理の<XRF-WDX測定対象元素>をご参照ください。

軽元素分析用の分光結晶を用いることで、BUの元素の検出が可能です。ただし、バインダー(成分はCとO)を用いた場合は、CとOは定量対象外となります。

湿式分析(ICP-AESICP-MS等)にて対応しております。

※更なる正確な定量には、ICP発光分光分析法による分析が必要となります。