CASES
色の数値化・色差測定
はじめに
物の色の見え方は、物の大きさ、材質、さらには見る人によってもそれぞれ異なります。そこで、測色計を用いて物の色を数値で表すことで、色を定量化することができます。
測色計の使用例として、耐候性試験の前後における物体の色の比較があります。
耐候性試験とは、自然環境が原因となって生じる劣化への、物の耐性を調べる試験です。劣化具合を評価する方法の一つが、試験前後における物体の色の比較です。
今回は、実際に耐候性試験を行ったサンプルと未試験のサンプルを用いて、測色計による色の比較を行いました。
測定概要
- サンプル プラスチック材 (黒色) 2枚
- 耐候性試験 メタルハライド式 1年相当の紫外線を照射 (1枚のみ)
【使用試験機:岩崎電気株式会社製 SUV-W161】 - 色差測定 耐候性試験後、2枚のプラスチック材の色差測定を実施
Fig.1 ①未試験サンプル Fig.2 ②耐候性試験後サンプル
目視では、判断が困難な色の違いですが、数値で見れば簡単に比較することが可能です。
測定結果
分光測色計を用いて、色の測定を行いました。
今回は、様々な分野で最も多く使用されている表色系:L*a*b色空間を使用し、色の数値化を行いました。

得られた測定値を以下に示します。

測色計を用いることにより、②試験後サンプルは①未試験サンプルと比べて
・明るい色に近づいた (色褪せた)
・緑色、青色に近づいた
ことが分かり、色の差も数値で表すことができました。
Q&A
測定可能な試料の大きさはどれぐらいですか?
φ1.5 cm以上の平らな面を持つものが望ましいです。
(測色計の測定孔がφ1.1 cm程度のためです。)