CASES
密度測定
試験概要
密度とは
密度には次のように複数の定義が存在します。
- 真密度
固体自身が占める体積だけを密度算定用体積とする密度のことです。
この体積は、「表面細孔」や「内部空隙」を含みません。 - 見かけ密度
固体自身と内部空隙を体積とした場合の密度のことです。
この体積は、「表面細孔」を含みません。 - 嵩密度
かさ密度とは、「固体自身」「表面細孔」「内部空隙」を体積とした場合の密度のことです。
Fig.1 密度の種類毎のイメージ図
Table1 密度と測定方法及び反映される情報の関係
| 密度との関係 \ 密度の種類と測定方法 |
原始欠損 | 転位 | 不純物 | 閉気孔 | 開気孔 |
| 理想密度(結晶密度) →計算値 |
× | × | × | × | × |
| 親密度 →ピクノメーター法 |
○ | ○ | ○ | × | × |
| 嵩密度 →寸法法 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 見かけ密度 →アルキメデス法 |
○ | ○ | ○ | ○ | × |
※○は反映され、×は反映されない
密度の測定方法
密度の測定方法を説明する前に、質量についての定義と密度の関係をFig.2に示します。
W1 : 乾燥質量 = 物質のみ。(閉気孔+開気孔を含まない) Fig.3参照
W2 : 水中質量 = 物質の閉気孔を含む。開気孔を含まない Fig.3参照
W3 : 飽水質量 = 物質と開気孔も含む。閉気孔含まない
Fig.2 質量の定義と密度の関係
Fig.3 質量についての解説図
ピクノメーター法
比重瓶に試料を満たし、質量 (m)を電子天秤で秤量し密度を求める方法です。事前に比重瓶を水で満たした質量と空の質量 (m0)を測定して、水当量 (M)を求めておくとFig.4に示す式にて密度を算出することが可能です。

Fig.4 ピクノメーター法原理図
長所:装置が簡易で安価、高精度測定
短所:適切な空調設備の部屋での試験必須
試験にたくさんの試料が必要
実験者によるバラツキ大
※弊社ではベテラン技術者が対応します。
用途・規格
- JIS K 7112:プラスチック-非発砲プラスチックの密度及び比重の測定方法
- JIS R 7603:炭素繊維-密度の試験方法
- JIS R 1634:ファインセラミックス粉末の粒子密度測定方法
- JIS R 1634:ファインセラミックスの焼結体密度・開気孔率測定方法
- JIS A 1109:細骨材の密度及び吸水率試験方法
- JIS K 0061:化学製品の密度及び比重測定方法