CASES
紙の不純物分析 ICP-MS・ICP-OES
現在、世界的な海洋プラスチックごみに対する懸念から、プラスチック製品の使用を止め、紙製品の使用へ転換する動きが広まっています。さらに、医療現場で用いる紙衛生用品や配送用の段ボールの需要も高まっています。
製品開発や品質管理において、元素組成を知ることは、情報収集や現状把握につながります。
ICP-MS、ICP-OES分析では、試料中のご希望の元素について含有量の測定が可能です。微量な元素についても、ICPによる測定であれば存在を調査できます。開発品の比較分析、工程でのトラブル対策など、紙製品の分析でお困りのお客様はお気軽にお問合せください。ご相談は無料です。
分析事例
切断したコピー用紙をマイクロウェーブ分解等によって溶液化し、ICP-MS、ICP-OESを用いた測定を行いました。
ご希望の測定元素によって最適な前処理方法が異なるため、弊社技術者よりご提案いたします。

Fig. 1 コピー用紙分析の流れ
分析結果
Table 1 コピー用紙の定量分析結果
| 元素 | 分析値(mg/kg) | 元素 | 分析値(mg/kg) |
| B | [1未満] | Cr | [1未満] |
| Na | 390 | Mn | 6 |
| Mg | 410 | Fe | 21 |
| Al | 470 | Ni | [1未満] |
| Si | 160 | Zn | 4 |
| P | 38 | As | [1未満] |
| S | 100 | Se | [1未満] |
| K | [50未満] | Sr | 28 |
| Ca | 57000 | Ba | 3 |
| Ti | [1未満] | Pb | [1未満] |
*[1未満][50未満]は、測定値が各元素の定量下限である。
「1 mg/kg未満」または「50 mg/kg未満」であることを示しています。
コピー用紙からは、Na、Mg、Al、Si、P、S、Ca、Mn、Fe、Zn、Sr、Baが検出されました。
特に、Caを多量に含有していることが分かります。
X線分析では分析できないような、微量な元素についてもICP-MSでは測定が可能です。
用途例
- コピー用紙、上質紙、段ボール、紙くず、紙ごみの組成分析
- 紙製品中の微量元素分析
- 正常品、異常品の比較分析
Q&A
試料量はどのくらい必要ですか?
測定方法や資料の状態にもよりますが、A4サイズであれば2~3枚ほど切断済みのものであれば10 g程度、ご用意お願いします。
分析依頼してから、どれくらい分析結果が届きますか?
試料受領後、翌日起算10営業日程度でメール速報が可能です。
お急ぎの場合は、可能な限りご要望にお応えします。
別途、特急料金をいただく場合もございます。