CASES
炭素定量分析
特徴
試料を燃焼させ、発生した二酸化炭素を測定することで炭素量を算出します。
鉄鋼をはじめ、セラミックス材料や鉱石など、様々な分野の分析に活用されています。低濃度まで精度よく測定できるため、電池材料、半導体材料分野においても有用です。
同時に硫黄の定量を行うことも可能です。
適用例
- 鉄鋼・非鉄 (自動車用鋼板、工具、建材、アルミニウム)
- 鉱石 (コークス、石灰石、石炭、セメント)
- 電子材料 (はんだ、Li-ion電池材料、MLCC)
- レアメタル (リチウム、コバルト、タングステン)
測定例
1. 積層コンデンサ(MLCC)中の残存炭素量測定
ハイブリットカーやスマートフォンに多く搭載されるMLCCの製造工程において、脱脂・焼成工程で残存する炭素は、電気特性に悪影響を与えたり、劣化を促進させたりするため、炭素量の測定が不可欠です。
表面に付着した炭素、内部に存在している炭素について、昇温分析を行うことで分離して定量することが可能です。
Table 1 MLCC中の表面炭素・内部炭素の定量結果
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試料質量(g) |
表面炭素(ppm) |
内部炭素(ppm) |
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1.033 |
19 |
51 |
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1.071 |
22 |
58 |
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1.060 |
16 |
60 |
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平均 |
19 |
56 |
Fig.1 昇温温度プロファイルと炭素量のグラフ
2. リチウムイオン電池の炭素量・硫黄量測定
リチウムイオン電池の正極材料中に不純物として含まれる炭素や、負極炭素材料の炭素量、硫黄量を定量することが可能です。
3. カーボンニュートラル、CO2固定化に関する事例
近年カーボンニュートラルの取り組みとして、廃棄物であるコンクリートスラッジを利用して工場から排出される二酸化炭素を固定し、再資源化する試験が進められています。
固定化された二酸化炭素量を正確に評価するためには炭酸塩炭素を定量する必要があり、有機炭素、無機炭素を分離する必要があります。
昇温し、キャリアガスを切り替えることで、分離して定量することが可能です。
Fig.2 形態別炭素分離ピーク